Excelでは、複数のセルを結合して利用することがあります。
ここでは、2つのセルを結合して、文字をセルの中央に表示する操作について説明します。
※結合とは、複数のセルを1つにまとめることです。

Youtubeの動画もあります。
この状態から始めます

この通りに操作してください
1. | セルB2からC2までドラッグします。 |
![]() | |
2. | [ホーム]タブの[配置]グループの ![]() |
※ | [セルを結合して中央揃え]![]() |
![]() | |
→ | セルB2とC2が結合され、「昨年度」の文字が中央揃えされます。 |
![]() |
こうなりました

こんなことに気をつけてください
- 結合前に文字が入力済みの場合は上書きに注意してください。例えば、B2に「昨年度」、C2に「前年」など文字があると、左上のセル(B2)の内容のみが残り、C2の内容は削除されます。必要なデータがある場合は、事前にコピーしておきましょう。
- 結合セルが含まれる行や列では、並べ替えやフィルター機能が正しく使えないことがあります。表の作成時などには注意が必要です。可能であれば、結合ではなく、書式やインデントで整える方法も検討しましょう。
- [セルを結合して中央揃え]を再度クリックすると、結合が解除され、元の複数セルに戻ります。ただし、残るのは結合前に左上のセルにあったデータのみです。
- Excelのバージョンによって、ボタンの表示やメニュー構成が若干異なることがあります。
- 結合セルがあると、印刷レイアウトがズレることがあります。特に「見出し」として結合セルを使っている場合、列幅や行高の調整が難しくなることがあります。事前に印刷プレビューで確認する習慣をつけてください。
- 縦方向(例えば、B2:B5など)のセル結合は、表全体の並びを崩す原因になります。行ごとのデータを扱う場合に、結合セルの行を選んでコピーや削除をすると、他の列とズレてしまう可能性があります。
- 関数との相性が悪い場合があります。例えば、VLOOKUP関数やFILTER関数などを使用する場合は、結合セルは避けてください。結合セルを検索範囲に含めると、正しく検索できないことがあります。関数を多用する表では、結合を避けた方が安全です。
- タイトル行や大見出しの装飾に使用する場合は、表の一番上だけなら影響が少ないので、利用する価値があります。
- プレゼン資料用の見た目の強化に使用する場合は、読みやすさ重視なら使っても大丈夫です。ただし、データ分析には不向きですので注意してください。