セル内で文章を改行する操作について説明します。
Excelは表計算ソフトです。
数式や関数を使った表を作るために利用されますが、現在では文書を作成する用途でもよく使われています。
Excelでセルに数値や文字を入力するときは、最後に[Enter]キーを押します。
[Enter]キーを押すと入力が確定し、操作が次のセルに移ります。
Wordなどの文章作成用のソフトでは[Enter]キーを押すと改行されますが、Excelでは確定の操作になります。
[Enter]キーを押しても改行されません。
では、どうすれば改行できるでしょうか。
ここでは、セルに入力済みの文章を改行する操作について説明します。

Youtubeの動画もあります。
この状態から始めます

この通りに操作してください
1. | 文章を改行するセル(ここではC3)をクリックします。 |
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2. | [F2]キー ![]() |
→ | セル内に文字カーソル(|)が表示されます。 |
※ | セルの内容を編集(変更)できる状態になります。 |
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3. | 改行する位置に文字カーソル(|)を移動します。 |
![]() | |
4. | [Alt]キー ![]() ![]() |
→ | セル内で改行され、文字カーソル(|)が次の行の左端に移動します。 |
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5. | [Enter]キー ![]() |
→ | 入力が確定します。 |
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こうなりました

こんなことに気をつけてください
- セルの選択を間違えると、他の場所に入力されてしまうので注意してください。
- 文字が長くて表示が切れている場合は、セルのサイズを広げておくと編集しやすくなります。
- 入力中は、文字がセルの中に表示されます。
- [Enter]キーのみでは、セルの入力が確定されてしまいます。セル内で改行したい場合は、必ず [Alt]キー+[Enter]キーを使いましょう。
- セル内で複数行の文章を入力すると、読みやすい説明やメモが作成できます。文書作成や表の説明に便利です。
- セル内で改行して文字が切れてしまう場合は、セルの高さを調整するか、「折り返して全体を表示する」を設定してください。行の高さが合っていないと、改行しても一部の文字が隠れます。行番号の境界線をダブルクリックすると、自動的に高さが調整されます。
- かな漢字変換中に[Enter]キーを押すと、文字が確定されるだけでセル内の改行にはなりません。変換を確定したあとに[Alt]キー+[Enter]キーを押すようにしましょう。
- 改行した文章はセルの高さに応じて表示されるため、印刷プレビューで確認しておく方が安全です。改行の影響で表がずれて見えることもあります。事前に印刷プレビューで確認する習慣をつけてください。
- 新しく入力するのではなく、入力済みのセルの内容を編集する場合は、セルをダブルクリックするか、[F2]キーを押して編集モードに入ってください。編集モードに入ると、セル内に文字カーソル(|)が表示されます。
- 数式(=IF関数など)を入力中には、改行がうまく動作しないことがありますので、ご注意ください。